文化・芸術

2013年8月17日 (土)

貴婦人と一角獣

大阪、中之島の国立国際美術館へ「貴婦人と一角獣展」を見に行った。地下の展示室へ降りて行くと、広い展示室にバーンと並んで掛けられた6点のタピスリー。圧巻である。それぞれの大きさは異なるが、おおよそ縦3m、横3~5m。

これが展示されている宇宙コロニー<インダストリアル7>のビスト家の一室はいかに広いか。宇宙世紀に入って、一年戦争の前にオリジナルを買ったという財力はいかほどか。改めて『機動戦士ガンダムUC』の設定のビスト財団の凄さを感じた。3つの三日月を紋章とするヴィスト家というのも、いわくありげに思えてくる。福井晴敏氏は、これを見てインスピレーションを得たのだろうな。

「タピスリーの最高傑作、フランスから奇跡の初来日」とチラシに書かれているように、ガンダムファンはこの機会に必見だろう。

触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚、を表す5枚、そして6枚目は「我が唯一の望み」と題される。第六感とも愛、知性、結婚など様々に解釈される。そこに描かれた箱。今、五感と並べるなら宇宙感覚ともいえるニュータイプや、宇宙世紀の理念、ラプラスの箱の暗示とも読み取れる。また、ユニコーンと対となるのはライオン。後付けだが、RX-0二号機バンシィの登場も初めから示唆されていた。いろいろな思いを馳せる、素晴らしい芸術作品だった。

往復の電車内では、福井晴敏氏の新作『人類資金』1巻に着手。ビスト家の話を、終戦から昭和平成に持ってきたような雰囲気。1册200ページと薄いし、1巻は特別定価250円と安いが、全7巻という長編なので読み応えありそうだ。久々の福井節を堪能したい。

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