2016年9月20日 (火)

時はまさに世紀末、英雄伝説RPG

新作TRPG『コード:レイヤード』を9月17日に遊んだ。特徴の一つは偉人の能力をもつPCだ。もう一つは、YouはShockな世界観。サークル向けにこう紹介した。

【背景世界の紹介】209X年、超AIの判断により人類は滅亡するかに見えた。怪物、英雄の姿を模した戦闘機械が人類を殺戮し始めた。だが、人類は敗北しなかった。5体の超AIのうち4体が人類に味方し、英雄の魂を扱う技術を授けたのだ。大反抗作戦に勝利し、超AIとの戦争は小康状態となった。それから10年が経過した。文明レベルは100年ほど後退(つまり21世紀初頭レベル)。人間は、11の要塞都市と小規模の居住地に立てこもっている。

先行の映像作品ほど荒廃していないのだが『北斗の拳』『マッドマックス』と言うと通じやすかった。シナリオ準備中はTOM CATの「Tough boy」が脳内リフレインしていた。

そんなcrazy timeに街角で出会ったPCたちはこの4人。初シナリオなので共通導入のPC番号無しにしたのだが、結果的に武蔵がPC1的立場に落ち着いた。

荻原和人(おぎわら かずと)17歳、男、高校生。双剣のサムライ(コード:宮本武蔵)。山奥に生まれて親と一緒に彷徨っていた。親が目の前で犯罪者(自称ムサシ・クレイドルから来た)に殺されて、復讐をするためにムサシ・クレイドルに来た。適性検査を受けてレイヤードの素質を見いだされて、入市を許可された。高校生とレイヤードの兼業。

 

二ノ宮氷雨、26歳、男、高校教師。神算鬼謀の策士(コード:諸葛孔明)。壊滅したラクホク・ヘイブン出身。元々は科学者として父親の研究(AIへの対抗手段)を手伝っていた。研究内容が外部に漏れて、ヘイブンごと研究所を滅ぼされてしまった。今は母方の姓を名乗って、過去を隠しながら暮らしている。人付き合いが苦手で人心掌握に長けた孔明に劣等感を抱いている。

紅九十九、27歳男。無形のガンマン(コード:ビリー・ザ・キッド)。幼少時代に親を亡くす。戦争の中で生き延びるためにスリや窃盗を行っていたが、つかまる。戦争中であったため、そのまま半強制的にレイヤードになった。今は生きるのに十分な金と名誉と平和を求めて戦っている。

紗川ルリ、27歳、女。怪力乱神の戦士(コード:孫悟空)。かつてレイヤード犯罪者に家族を殺された。何とか立ち直って自分の生活を送ろうとした矢先に自分自身もレイヤードの素質を持つことが分かった。しかし、姉はそれを認められず、反レイヤード感情をぶつけられた。自由や制限に対する複雑な感情を反映して、レイヤーは金の鎖があちこちについた巨大な猿の姿となり、その鎖は自分の首輪につながっている。#プレイヤーと相談の上、公式キャラの妹設定を許可した。

隊商を護衛する一般的な依頼を受けて、軽トラック(電気自動車)の荷台に揺られて居住地へ向かう途中、レイヤードたちは戦闘機械に追われる謎の少年と遭遇した。敵の戦闘機械を倒した後、少年を保護した。「クロウ」という名前の他は記憶が無いらしい。居住地で情報収集した後、シンジュク樹海にある秘密研究所へと向かう。途中でバレバレな展開であったが、少年は源義経のコードを持った人造人間であった。追って来た弁慶の「自分自身のことを思い出してください」という懇願に対して、不条理な境遇に自身を重ねて共感した荻原和人(PC1相当)が必死の説得を行う(達成値8/判定ダイス9個)。PCたちを倒せば正気を取り戻すと判断した弁慶は強化パーツと合体して9mの巨体になり、戦闘開始。既製ボスデータ1体との戦闘は、PC1人を戦闘不能回復特技を使う程度に追い込んで、2ランド終了。初システムならこんなもんだろう。

保護されたクロウはPCたちの保護観察下でムサシ・クレイドルに来ることになった。高校生として、二ノ宮先生の元で荻原和人と共に学んでいく。

セッション開始前、別卓の参加者にファンブルの記述にエラッタがあると知らされた。JGC体験卓でエントリープレイをして理解していたので、実はルールブックを詳細に読み込まず気付いていなかった。まあ、ミスジャッジしていないので問題ない。JGCでは公式卓に参加できなかったものの、1時間体験卓でからすば晴先生のGMで遊べたので十分な予習になった。ポストホロコーストな世界観のTRPGは意外と少ないので、偉人ネタと二重の意味で推しかもしれない。

2016年9月 6日 (火)

さらばJGC

JGC2016に参加した。今年は一泊二日に短縮とか最後のJGCとか聞いたけれど、開会式で「TRPGフェスティバル」に進化と聞いて安心した。熱海のホテル大野屋か。

ボードゲーム体験卓で『ドラキュラの逆襲』『学園メテオ』『盗賊市場』を遊ぶ。TRPGはフリープレイ卓で『ダブルクロス3rd』のGM、「真田丸忍法帖」。FEARの『カオスフレアSC』デザイナー三輪清宗先生によるGM卓で、邪神と戦う大怪獣シン・マジン。1時間体験卓で新作『コード:レイヤード』、こちらもデザイナー自ら、からすば晴先生のGMによるレクチャー。合計3セッション。楽しかった。

今日9月6日はガス機器の点検と聞いて、休暇を取って対応。

2013年9月 8日 (日)

混沌の新ファンタジー/グランクレストRPG

8月31日、JGC2013でスタートブック(体験版)を購入。その5時間前、体験セッションに参加していた。8卓各4名、計32名が「初めて参加する一般プレイヤー」になる幸運を得た者たち。待ち受けるGM陣はF.E.A.R.系の精鋭揃い。残念ながら製作総指揮の水野良先生とシステムデザインの矢野俊作先生は挨拶のみだった。自分の参加したD卓は安達洋介先生。

小説『グランクレスト戦記』を読んで予習して来た者もいるが、まずは世界観説明。混沌の支配する大地と聞くと、RPG「ストームブリンガー」やその原作「エルリック・サーガ」を連想する。後でスタートブックを読むと、コラム欄に「嵐」という魔剣が。世界観は、混沌の大災害から復興した中世ファンタジー。混沌を浄化できる者が領主となって、民衆を守り統べている。PC1は、その「ロード」。Wizardlyファンには、このクラス名だけで泣ける。PC2は、混沌の力を操り自然法則を書き換え魔法を操るメイジ。大規模な学院の出身者で、ロードを補佐する参謀、軍師役である。そして影の主役は、邪紋使い(アーティスト)。何らかの目的を持って、混沌を体内に取り込み超常の能力を得たもの。単に「超人」と呼ばれることもある。ダブルクロスのオーヴァードっぽくて良い。PC3は、不死に近い生命力を得たガード役。PC4は、弓を混沌で強化した射手で雑魚掃除役。なお、PC1からPC3までの3人はサポートサイト掲載のサンプルキャラと同じ。

プレイヤーの嗜好がうまく分かれて、PC選択はすんなり決まった。

PC1:パーシヴァル・ライオネル、22歳、男、ロード/セイヴァー。愛剣レオンハートに聖印(クレスト)を宿す若き領主。数年前に亡くなった父親から領土と聖印を受け継いだ。隣領の女領主とは幼なじみ。方向音痴。キャラ名は円卓の騎士にちなんだ。

PC2:エア、20歳、女、メイジ/エレメンタラー。特に風を操ることを得意とする元素魔術師。自信過剰で、食器にこだわりを持つ。今回は、引退する老魔術師の後任としてライオネル領に派遣されてきた。

PC3:ローエン、29歳、男、アーティスト/アンデッド。一度死して、邪紋の力を得て甦った傭兵。非殺の信念を持ち、味方の軍を生き残らせることを優先することで有名な傭兵部隊モラルキーパーズを率いる。大柄なタフガイ。以前に今回の敵と遭遇した生き残り枠。

PC4:”紅の射手”ラクサース・ミリアルド、自称30歳、男、アーティスト/シューター。とある組織に金貨100万枚の賞金をかけられて逃亡中。ライオネル領にやっかいになっている食客。冒険心のため、食事と逗留の恩を返すため、混沌事件解決に協力する。亡国レイブンの弓の名家出身で、その誇りである赤い衣装にこだわりがある。#自分のキャラ。赤き射手ラッキールとか、椿三十郎とか、赤き冒険者とか、そのへん。最初の立ち位置から老魔術師や女領主との因縁シーンあり。

この世界の怪物はすべて「混沌の投影体」である。黒衣の騎士と呼ばれる投影体が領内に出現したため、隣国の女領主とPC4人が協力して退治に挑む話。プリプレイ1時間、本編3時間と短めながら、濃いセッションであった。皆さんゲーム慣れしているので初めてのシステムでもすんなりと進行した。

ローエンは傭兵隊長らしいロールプレイが良かった。エアは多彩な魔術を使いこなしていた。パーシーはPC1らしく、かっこ良く決めるべきときに決めた。ヒロインへのプロポーズ場面が白眉だった。自分のキャラ、ラクサースは戦い慣れた用心棒らしく、”事情通”雷電や”しまったー”金田一耕助という風なプレイをしていた。

システムとしては、簡単なデータ上書きと「士気」パラメータで部隊を表現する大規模戦闘の着眼点が新しい。ダブルクロスのロイスや天羅WARの因縁に相当する「誓い」ルールがエピック・ファンタジーと相性が良い。能力と技能を用いた判定が、SWやARAやSF、AL2など最近のファンタジーRPGになかったので懐かしく新鮮。今回のPCには居なかったけれど、スタートブックを読むと、一神教の協会や協力的な「混沌の投影体」もPCにできそう。ティルナノーグ界やオリンポス界だけでなくアース界(ブルースフィア界)なんても有りかも。

未実装ルールとしては、邪紋使いに侵食率や暴走のルールが欲しい気がした。

冬発売の正式ルールが待ち遠しい。たぶん、発売されたらGMやるだろう。混沌、それはファンタジー原典の一つ。自分にとっては、指輪物語よりエルリック(聖戦士ダンバインは別枠)。

2013年8月18日 (日)

TRPG経験値

RPGサークルの後輩がReaching Moonさんで2011年4月の開店から2013年3月までバイトとして、ゲームマスターをしていたと聞いた。彼なら相応の実力があると信頼できる。しかしながら、お客様が金銭的対価を支払ってゲームに参加すると聞くと、どれほどの実力が必要なのだろうかと考えた。

相関関係は検証していないが、自分の経験値を振り返ってみる。高校時代にD&Dキャンペーン1回やったものの、実質的には大学デビュー。通算経験値は2013年7月までの20年強で、ゲームマスター235回、プレイヤー780回(合計1015回)。出会ったGMは、サークル内で121人(10回超が17人)、サークル外では104人(1回のみが92人)。

JGCやSNEコンベンション等で、友野詳先生、北沢慶先生、川人忠明先生、柘植めぐみ先生、秋口ぎぐる先生、杉浦武夫先生、藤澤さなえ先生、ベーテ・有理・黒崎先生。中村やにお先生、田中天先生、小太刀右京先生、紘野一樹先生、小林正親先生、朱鷺田祐介先生、他のゲームデザイナーの方々にマスタリングして頂いたこともある。JGCの公式セッションにはJGC自体の参加費と別に一卓千円の料金がかかる。うまいゲームマスターの技術を体験して技を盗もうという目的から考えれば、高額とは思わない。

自分が仲間内でなく対外的にゲームマスターするようになった時期はいつ頃からか。一つに、Role & Roll公認GMを考えてみる。2004年3月の公認GMオーディションまでに通算プレイヤー550回、ゲームマスター129回。自分は臆病者なので個人差あれど、実質はこの半分程度の経験値があれば一定の基準に達することができると推測する。今のRPGサークルの後輩たちは年間100セッション程度遊んでいるらしいので、3,4年分の経験値というところか。

自分の対外経験は、夏のTRPG祭り一般GM公募に落選して自信喪失(GM経験45回)。対外デビューはGM経験66回目、1997年6月にパソコン通信のFKYOTOのメンバーを集めてのもの。このときはTRPG初心者が多かったけれど、ネット上やオフ会でラポール形成されていたので、ハードルはそう高くなかった。初対面プレイヤー相手の対外GMデビューはJGC1999(GM経験84回目)。以来、JGCでは計17回、他のコンベンション等では7回、意外と少ない。やはり、一見さん相手のマスタリングは難しいと思っている。

結局のところ、もし仮に自分が客として金銭的対価を支払って参加するなら、GM経験50回以上は欲しい。無論、専業GMは難なのでプレイヤー経験も相応に積んでいることを期待する。

2013年8月17日 (土)

貴婦人と一角獣

大阪、中之島の国立国際美術館へ「貴婦人と一角獣展」を見に行った。地下の展示室へ降りて行くと、広い展示室にバーンと並んで掛けられた6点のタピスリー。圧巻である。それぞれの大きさは異なるが、おおよそ縦3m、横3~5m。

これが展示されている宇宙コロニー<インダストリアル7>のビスト家の一室はいかに広いか。宇宙世紀に入って、一年戦争の前にオリジナルを買ったという財力はいかほどか。改めて『機動戦士ガンダムUC』の設定のビスト財団の凄さを感じた。3つの三日月を紋章とするヴィスト家というのも、いわくありげに思えてくる。福井晴敏氏は、これを見てインスピレーションを得たのだろうな。

「タピスリーの最高傑作、フランスから奇跡の初来日」とチラシに書かれているように、ガンダムファンはこの機会に必見だろう。

触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚、を表す5枚、そして6枚目は「我が唯一の望み」と題される。第六感とも愛、知性、結婚など様々に解釈される。そこに描かれた箱。今、五感と並べるなら宇宙感覚ともいえるニュータイプや、宇宙世紀の理念、ラプラスの箱の暗示とも読み取れる。また、ユニコーンと対となるのはライオン。後付けだが、RX-0二号機バンシィの登場も初めから示唆されていた。いろいろな思いを馳せる、素晴らしい芸術作品だった。

往復の電車内では、福井晴敏氏の新作『人類資金』1巻に着手。ビスト家の話を、終戦から昭和平成に持ってきたような雰囲気。1册200ページと薄いし、1巻は特別定価250円と安いが、全7巻という長編なので読み応えありそうだ。久々の福井節を堪能したい。

2013年8月15日 (木)

忍者戦都ダンジョン編と半沢直樹の原点と

休み中の読書3冊。2013年直木賞候補作になる前、MM9の3冊目と同時に購入して積読だった『ヨハネスブルグの天使たち』は『盤上の夜』の宮内悠介の新作。着想は面白いんだが、帯に伊藤計劃の名前を出すことで期待を持ちすぎた。電子機器の落下耐久試験をネタの一つに出してきたことは、メーカー関係として苦笑した。実際、日本製品は過酷な試験してるので、市場に出る物は壊れにくいけど。一編一編の掘り下げ方に物足りなさを感じた。主要登場人物が信条を尋ねられて口から出任せで「努力、友情、勝利」と答える場面が笑えた。案外、ジャンプ世代はそうかも。

武内涼『戦都の陰陽師 迷宮城編 』は戦国時代の忍者&陰陽師対妖怪のシリーズ3作目。日本ホラー大賞最終選考の『忍びの森』(角川ホラー文庫)でデビューしたとはいえ、ホラーというサブジャンルに括られることで損をしているような。地味な情報収集あり、忍者VS忍者のバトルあり、忍者&陰陽師VS妖怪の退魔シーンあり。正統派の忍者アクション小説である。シノビガミの古流に土御門があるのは、この小説のせいかも。敵は松永弾正と果心居士という大物。信貴山城の地下迷宮攻略。そしてクライマックスは、神級の魔物との決戦。忍者ファンなら見逃せない作品。

今、ドラマ『半沢直樹』が大ヒットしている池井戸潤の小説3冊を妹から貸されたので、とりあえずデビュー作から。略歴によると、福井晴敏と同時に江戸川乱歩賞を受賞している。正直、あまり興味を持っていなかったのだが、この受賞歴だけで興味度が上昇。第44回江戸川乱歩賞受賞作品『果つる底なき』は文句なしに面白かった。『Twelve Y.O.』と肩を並べたのも頷ける。銀行員が主人公で、融資にかかわる事件。銀行内部の政治と派閥争い、内部の敵。終わってみれば、ミステリーらしく犠牲者が多かったり、主人公が元アメフト部という設定でアクションシーンでも活躍したりするが、許容範囲。デビュー作ということで『半沢直樹』の原点を見た。

そういえば『半沢直樹』第5話でも、逆上した東田を制する剣道経験者の設定をいかす活劇シーンがあったなあ。自分も一応初段やけど、ああいうムーブは難しいだろうな。

2013年8月 3日 (土)

新規

西暦変換しますと、2013年8月3日。今更ながら、ブログを始めます。

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